1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. PCI後のチカグレロル単独、MACCE増加なしで出血抑制

PCI後のチカグレロル単独、MACCE増加なしで出血抑制

2024年5月3日  Lancet

IVUS-ACS試験を完遂した急性冠症候群患者3400例を対象に、チカグレロル単剤がアスピリン併用に比べて主要心脳血管イベント(MACCE)の増加なしに臨床的に重大な出血を抑制するかどうかを無作為化比較試験で検討(ULTIMATE-DAPT試験)。経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後に1カ月間の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT、チカグレロル+アスピリン)を行った対象者に、その後11カ月間の投与を行った。臨床的に重大な出血(BARC基準2、3または5)を主要優越性評価項目、MACCE(心臓死、心筋梗塞、虚血性脳卒中、ステント血栓症または標的血管血行再建術の複合)を主要非劣性評価項目とした(非劣性マージン2.5パーセントポイント)。 3399例が12カ月の追跡調査を完了した。臨床的に重大な出血はチカグレロル+プラセボ群2.1%およびチカグレロル+アスピリン群4.6%に発生し[ハザード比0.45(95%CI 0.30-0.66)、P<0.0001]、MACCEは3.6%および3.7%に発生した[絶対差-0.1%(95%CI -1.4-1.2)、ハザード比0.98(同 0.69-1.39...