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地域での除菌介入で多剤耐性菌による感染症が減少

2024年4月30日  Journal of the American Medical Association

米カリフォルニア州で、多剤耐性菌(MDRO)対策としての地域ぐるみの除菌の効果を質改善研究で検討。35の参加医療施設で、長期療養中の入所者および接触予防策(CP)が実施されている入院患者にクロルヘキシジン浴と鼻腔内ヨードホール消毒を実施した。 介入前後での参加施設のMDRO平均保菌率は、ナーシングホーム(NH)では63.9%から49.9%、長期急性期病院(LTACH)では80.0%から53.3%に低下し(NHとLTACHのオッズ比0.48、95%CI 0.40-0.57)、CPの入院患者では64.1%から55.4%に低下した(同0.75、0.60-0.93)。参加したNHでは1カ月のMDRO培養発生の平均が2.7から1.7、不参加のNHでは1.7から1.5となり(グループ×期間の交互作用30.4%低下、95%CI 16.4-42.1%)、参加した病院では25. 5から25.0、不参加の病院では12.5から14.3となり(同12.9%低下、3.3-21.5%)、LTACHでは14.8から8.2となった(全施設参加、22.5%低下、95%CI 4.4-37.1%)。...