股OAへの漸増的抵抗訓練は神経筋運動に優越性示さず

変形性股関節症（股OA）患者160例を対象に、漸増的抵抗訓練（PRT）が機能的パフォーマンス改善に関して神経筋運動（NEMEX）に対し優越性を示すかどうかを多施設共同クラスター無作為化比較試験で検討。PRT群では股関節と膝関節の筋肉を対象とした5つの高強度抵抗訓練運動を実施し、NEMEX群では感覚運動制御と機能的安定性に重点を置いた10種類の運動を実施した。主要評価項目は30秒椅子立ち上がりテスト（30s-CST）の変化量とした。 30s-CSTの追跡12週目までの平均変化量は、PRT群が1.5回、NEMEX群が1.5回だった（差0.0、CI －0.8-0.8）。このほか、Hip Disability and Osteoarthritis Outcome Score （HOOS）の疼痛下位尺度の平均変化量はPRT群が8.6点、NEMEX群が9.3点（差－0.7、同 －5.3-4.0点）、QOL下位尺度の平均変化量はPRT群が8.0点、NEMEX群が5.7点（差2.3、同 －3.0-7.6点）だった。...