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切除後ALK陽性NSCLCの術後補助療法にもアレクチニブが有効

2024年5月9日  New England Journal of Medicine

病期IB/II/IIIA期で完全に切除されたALK陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象として、術後補助療法としてのアレクチニブ有効性と安全性をグローバル第III相非盲検無作為化比較試験で検討。257例を、経口アレクチニブ群(130例)またはプラチナ製剤ベースの化学療法群(127例)に無作為化割付けした。主要評価項目は無病生存(DFS)とし、評価は階層的に、病期II/IIIA期の患者の後にITT集団に対して行った。 その結果、病期II/IIIA期の患者のうち、2年時点で生存し、かつ無疾患の患者の割合は、アレクチニブ群が93.8%、化学療法群が63.0%(疾患再発または死亡のハザード比0.24、95%CI 0.13-0.45、P<0.001)、ITT集団ではそれぞれ93.6%と63.7%だった(ハザード比0.24、同 0.13-0.43、P<0.001)。アレクチニブは化学療法と比較して、中枢神経系(CNS)無病生存に関して臨床的に意義がある便益に関連していた(CNS疾患の再発または死亡のハザード比0.22、同 0.08-0.58)。予期しない安全性の転帰は生じなかった。...