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診療一変させる遺伝子検査

2013年12月26日  医療変異

わずか一つの遺伝子検査の出現が診療の形を一変させる可能性を秘めている。 大きな転換期にある生殖医療は象徴的。胎児診断や無精子症診断を変えようとする。 技術進展で診療にますます欠かせなくなる。大きな需要が強烈な追い風を吹かせる。 星良孝(m3.com編集部) 生殖医療に「強烈な追い風」 遺伝子検査から得られる情報が、医療の根幹を揺さぶる。第一部で注目してきたヒト遺伝学的検査の中で今、象徴的な動きを見せる分野の一つは生殖医療の分野だろう。診療に遺伝子検査を必須とする動きがある。 中には混乱さえも起きているが、目を凝らすと「強烈な追い風」の吹いている様を目の当たりにすることができる。 中国系企業の動向の裏にあるもの 「この事案は大変遺憾であり、かつ由々しき事態と捉える」 12月23日、日本医学会の高久史麿氏らは緊急の記者会見を開き、同臨床部会運営委員会「遺伝子・健康・社会」検討委員会委員長を務める信州大学医学部長の福嶋義光氏がこう声明文を読み上げた。 中国系の遺伝子検査会社の動向に警戒感を示したもの。中国系のBGIヘルスジャパンが「新型出生前遺伝学的検査」、いわゆるNIPT(non-inva...