どんどん増えている？健康効果うたう食品

機能性表示食品とは？ 　小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」や関連商品で、摂取後の腎疾患などが多数報告されています。このサプリは「悪玉コレステロールを下げる」といった効果を掲げる機能性表示食品です。 　食品には、一般的な食品と、国のルールに基づき健康の維持・増進機能を表示できる保健機能食品があります。 　保健機能食品のうち「栄養機能食品」は、既に科学的根拠が確認された栄養成分（ビタミン、ミネラルなど）について、定められた表現を使って健康関連の機能を表示できます。ただ、栄養成分の補足説明として表示しているに過ぎず、商品のPRという色合いは薄いものです。 　「脂肪の吸収をおだやかにする」「おなかの調子を整える」などと、健康の維持・増進機能を表示できるのは、もともと「特定保健用食品（トクホ）」に限られていました。国が効果や安全性の審査を行い、許可する制度です。政府は2015年、成長戦略の一環として、機能が分かりやすい商品を増やそうと「機能性表示食品」制度を作りました。国の審査は不要となり、消費者庁に関連情報を届け出るだけで販売できるようになりました。...