あの時代、教授になるということはまさに…
オピニオン
2024年5月25日 (土)
櫻井滋・元岩手医科大教授
自称RCU(呼吸器疾患集中治療室)を運営しながら、日々我々は当直日誌を書いた。まるで少年少女の交換日記のように、O助教授とやり取りをしていたのである。O助教授こと大谷信夫(おおや のぶお)先生は我々の疑問に対する返答や所感を日誌の欄外に答えるともなく記していた。いまも教室の書棚に残る、その日誌の内容は随筆のようでもあり、哲学書の一節のようでもあったのだが、実のところ当時の我々にははなはだ難解な読み物に映った。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。