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「かかりつけ医の本来の仕事まで浸食」

レポート 2015年7月1日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

6月28日の日本医師会の定例代議員会で、政府の成長戦略で進められているセルフメディケーションについて、検体測定室などを例に薬剤師の業務拡大についてやりとりがあり、懸念出た。日医の中川俊男副会長は、「(薬剤師は)人数が増えて、新たな業務を探そうと必死。かかりつけ医の本来の仕事まで浸食しようとしている」との見解を示した。鈴木邦彦常任理事も答弁の中で、「本来推進すべきは、(セルフメディケーションでなく)セルフケア」との認識を示し、医師の診断プロセスの重要性を強調した。 かかりつけ薬局「健康への貢献に疑問」 日本再興戦略においては、セルフメディケーションの推進を掲げていて、薬局や薬剤師を活用して地域の健康情報拠点とする方針を示している。関連法のグレーゾーンを解消して「自己採血による簡易血液検査」も可能とする方針。日本医師会と日本薬剤師は、昨年12月、自己採血について、「地域医師会・かかりつけ医の十分な理解と適切な指導の下」に行うこととされている。 質問した山口県の代議員の浜本史明氏が危機感を示したのは、チェーン展開するドラッグストア。経済産業省におけるセルフメディケーション推進に向けた研究会の...