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「紹介なし初診」、最高額は1万円超

レポート 2015年10月17日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、10月14日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授長)に、2014年7月1日現在の「主な選定療養に係る報告状況」を報告した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 紹介がなく、200床以上の病院の初診患者について、診療報酬にかかる定率負担とは別に徴収する定額負担は、高額化が進んでいることが分かった。2014年4月の診療報酬改定で、特定機能病院や500床以上の病院を対象に、紹介のない場合の初診料等の引き下げが行われたため、徴収額の引き上げを行った施設が少なくないことが分かる。 定額負担を徴収しているのは、1201病院で、前年同期(2013年7月1日)の報告よりも10病院増加した(『「紹介状なし初診、最高8400円」は不変』を参照)。 徴収額の最高は1万800円(消費税別で1万円)で、前年の最高額8400円(同8000円)よりも2400円増加。徴収額(消費税込み)の平均も2365円で、前年平均2130円よりも235円増えた。 徴収額の金額帯も高額にシフトしている。最多価格帯(消費税別)は、「1500円超から2000円」と「2500円超か...