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医師の残業上限「2000時間」は厚労省“案”

レポート 2019年1月18日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

厚労省医政局長の吉田氏 厚生労働省医政局局長の吉田学氏は1月18日、都道府県、指定都市・中核市に施策内容などを説明する「全国厚生労働関係部局長会議」で、医療機関を特定した上で医師の時間外労働時間の上限として暫定的に認める「地域時間外医療確保暫定特例水準」を、「年間1900~2000時間」とする案を1月11日の「医師の働き方改革に関する検討会」に示したことについて、「具体的な数字については、これから議論があるので、まだ事務局の提案ということ」と述べた。その上で、「上限なので、全ての方がこの時間まで働くわけではない」と強調し、今後の議論の方向性については、「現場に落とし込むとどういうことが起こるのか、それがどういう形で医師一人一人の健康を確実に守ることにつながるのか、ということ」と説明した(「医師の働き方改革に関する検討会」の状況については『時間外上限「地域医療確保暫定特例水準」1900~2000時間』を参照)。 吉田氏は、2025年の医療に関する受給バランスを推計した上で地域医療の在り方を見直す「地域医療構想」に基づいた体制整備と、医師の地域偏在解消、そして医師の働き方改革の3つが「それ...