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「総長という神輿がこけた、担ぎ手は変わるべき」- 土屋了介・国立がんセンター中央病院院長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2010年3月12日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

この4月から6つのナショナルセンターが独立行政法人化される。その一つ、国立がんセンター(独法化後の名称は、国立がん研究センター)では、理事長が公募を経て選ばれ、現総長の広橋説雄氏ら計5人が手を上げたが、山形大学医学部長の嘉山孝正氏に決定した。 「外部の候補者が選ばれたことは、今のがんセンターには、ガバナンスがないと判断されたという意味」と述べる中央病院院長の土屋了介氏は、「現職の総長が手を上げたことに反対しなかったことは、消極的に支持したのと同じ」とし、幹部には責任があると指摘する。 今回の理事長公募の意味、さらにはがんセンターが果たすべき役割などを土屋氏にお聞きした(2010年2月24日にインタビュー)。 「現職の総長ではなく、外部の候補者が選ばれたことは、これまでの運営が否定されたということ。私も含めて指定職の6人はその責を問われても仕方がない」と話す、土屋了介氏。 ――がんセンター理事長として、嘉山先生が選ばれたことをどう受け止めておられますか。 実は厚生労働省には当初、公募を行う予定がありませんでした。昨年の夏、総長以下、私も含め、「指定職」と呼ばれる幹部数人が、厚労省に呼ばれ...