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「がん難民はもはや作らず」、嘉山・国立がん研究センター理事長が宣言

レポート 2010年6月10日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

「『がん難民を作らない』を新たに国立がん研究センターの理念として加えた。昨日(6月9日)開催した、病院の各部門の責任者が集まる運営会議では、『がん研究センターの治療成績が全国のビリでも構わない』と言った。難治性のがん、再発のがんの患者を診ることは、がん研究センターにしかできないことだからだ。各地のがん診療連携拠点病院は標準的医療を行う。しかし、それでも治らない場合には、がん研究センターに来る。こうしたことにこれからは取り組む、がん研究センターがチャレンジする」 国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏は6月10日、記者会見を開き、同センターの理念と使命を説明するとともに、4月の独立行政法人化後の2カ月間の取り組みを紹介した。センターの新たな標語は、「All Activities for Cancer Patients(職員の全ての活動はがん患者の為に!)」。「がん研究センターの役割は何かを考えてもらうために、職員から標語を募集した。6月1日以降は、臨床に限らず、研究でも同様に、このキャッチコピーの下、仕事に取り組んでいる。この標語を提案した人には、賞金として私がポケットマネーで10万円を...