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医師国試で「技能」を問うことは可能か?

レポート 2010年12月24日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師国家試験改善検討部会が12月24日、開催された。部会長には兼松隆之・長崎大学大学院教授、部会長代理には井廻道夫・昭和大学医学部教授がそれぞれ選任された。 医師国家試験は4年に一度、見直しを行っており、前回は2007年3月に報告書をまとめている。今回の見直しの主な検討事項は、(1)国試の見直し(試験の内容および方法、国試出題基準、OSCEの取り扱い)、(2)受験資格認定、の二つ。今後、ワーキンググループを設置するなどして検討を進め、2011年3月末までに報告書の取りまとめを行う予定。 会議の冒頭、大谷泰夫・厚労省医政局長は、「医師の国家試験は、医師としての第一歩を踏み出すために必要な知識等を確認するためのものであり、国民に安心の医療を提供するために、その果たす役割は大きい。現行の国試の妥当性、卒前教育から卒後臨床研修までの一連の医師養成課程における国試のあり方について、幅広く議論していただきたい」と挨拶した。 24日の会議では、国試の各種データが紹介された。「新卒者」の合格率は92.8%であるのに対し、「既卒者」の1年目は71.1%、卒後年数を経るほど...