「適応外でも可」の医薬品、次回公表は9月予定
レポート
2011年2月28日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
社会保険診療報酬支払基金は2月28日の記者会見で、医薬品の適応外使用であっても審査上は原則認める、「審査情報提供事例」の次回公表は今年9月になる見通しを示した。2月3日に開催された同基金の第17回「審査情報提供検討委員会」には、厚生労働省から約800品目の検討依頼があったという。今後、同委員会を5月と8月くらいに2回開催、9月の理事会の承認を得て、公表する予定。 この「審査情報提供検討委員会」は、審査の公平・公正性の確保を目的に、2004年7月に設置された(詳細は支払基金のホームページを参照)。(1)支払基金の支部間の審査の取り扱いが収斂した事例、(2)厚労省から検討依頼があった事例――について検討、最終的には個々の診療内容によるものの、「一般的な審査では認める事例」を決定する。これまで7回事例を公表、2月28日には、「第8次提供」があり、糖尿病性早期腎症(第1期または第2期の記載がないもの)での「尿中マイクロアルブミン」の算定が認められた。この1事例を含め、これまで公表された「審査情報提供事例」は計157事例で、薬剤、処置、手術、麻酔、検査、画像診断の各分野にわたる。 医薬品について...
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