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「厚労省のワクチン問題への対応は評価」、日医・保坂氏

レポート 2011年3月10日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

保坂シゲリ・常任理事 日本医師会の保坂シゲリ・常任理事は、3月9日の定例記者会見において、ヒブワクチンならびに小児用肺炎球菌ワクチン接種の一時的見合わせについて、「厚生労働省が非常に迅速な対応を取ったことについては評価する。しかし、なるべく早く検討を行い、今後について決定すべき」とする見解を発表した。 8日に開催された、厚労省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会、子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会の合同部会では、報告された5例の死亡について、現段階の情報では、「ワクチン接種とは、直接的な因果関係が認められないと考えられる」としたものの、判断には情報が不足しているとして、さらなる情報収集を行い、次回会議で再度検討することになった(『「接種の一時的見合わせ」は継続、肺炎球菌ワクチンとヒブワクチン』を参照)。 保坂氏は、「今まで、日本の予防接種行政は、何かが起きるたびに時間をかけた検討を行ってきた。その間に世界とのギャップはどんどん開き、結果、日本の予防接種には世界から20年程度の遅れが生じてしまっている。今回の件については、今日も新たな情報の収集が進められている...