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「1日12時間以上勤務」、若手医師の3割◆Vol.1

医師調査 2011年8月17日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

2008年8月の福島県立大野病院事件の福島地裁判決から、約3年が経った。同事件は、医療の不確実性や医師の厳しい勤務環境などが医療界外に広く知られるきっかけとなり、社会の医療に対する見方に大きな変化をもたらしたとされる。 では、3年を経た今、医師を取り巻く環境は、どのように、またどの程度変化したのだろうか。現在の勤務実態や3年前と比較した変化、行政・国民・マスコミの医療に対する理解の変化などを、m3.comの医師会員を対象に調査を実施、504人(勤務医267人、開業医237人)から得た回答を集計した(調査日は、2011年7月12日)。 Q.1 1日の平均勤務時間は何時間ですか。 勤務医、開業医ともに、1日の平均勤務時間は、「8-10時間」との回答が多く、4割を超えた。一方で、「12-15時間」、「15時間以上」という長時間勤務の回答も、勤務医で計16.1%、開業医で計5.0%に上った。 もっとも、卒後年数別で見ると、開きは大きい。勤務医の「15時間以上」だったのは、「卒後10年以下」では8.2%に上ったものの、「卒後31年以上」では0%。「12-15時間」、「15時間以上」の合計で見ると...