1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 患者から1万円徴収案、高額療養費の財源確保

患者から1万円徴収案、高額療養費の財源確保

レポート 2011年9月17日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

9月16日に開催された厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会は、2012年度診療報酬改定の基本方針のほか、高額療養費の見直しと、受診時定額負担についても議論した(改定については、『次回改定、「四つの視点+同時改定、震災対応」』を参照)。厚労省が、受診時定額負担に関し、新たに提示したのは、外来の全患者から徴収する代わりに、200床以上の大病院の初診時に限り、7000円から1万円程度の追加負担を課す案だ。 受診時定額負担は、政府の6月末の「税と社会保障一体改革成案」で打ち出された制度。高額療養費制度見直しの財源確保のために、一般では3割などの定率負担とは別に、外来受診時に、例えば100円の定額負担を求める考え方。しかし、この受診時定額負担に医療界などから批判が出ていることから、代替案の一つとして提示されたのが今回の案。また、仮に「100円負担」にした場合には、現行の高額療養費制度と同様に、市町村民税非課税の低所得者の軽減する考え方も示された。 社会保障審議会医療保険部会の事務局を担当する厚労省保険局幹部。 もっとも、16日の議論は、「高額療養費制度の見直しは、税や保険料の財源で行うべきであ...