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「バチスタ」完結、海堂尊氏インタビュー◆Vol.1

インタビュー 2012年10月19日 (金)  聞き手:橋本佳子(m3.com編集長)、まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

2005年の第4回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた小説『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)。2006年の出版後、映画、ドラマ化され一世を風靡した。「バチスタ」シリーズは、今夏に6作目の完結編『ケルベロスの肖像』を上梓し、今や宝島社のシリーズだけでも1000万部に手が届く大ベストセラーに。作者は現役の医師、海堂尊氏。小説家になったのは、自ら提唱したオートプシー・イメージング(autopsy imaging;Ai)の社会導入の重要性を理解してもらうために、小説が極めて有用であることが分かったからだ。小説を武器に医学界に斬り込む海堂氏に、執筆活動やAiにまつわる現在・過去・未来をお聞きした(2012年10月10日にインタビュー。計3回の連載)。 ――今年7月に『ケルベロスの肖像』を上梓されました。バチスタシリーズの完結編という位置付けですが、反響はいかがでしたか。 おかげさまで重版もでき、とても多くの方に読んでいただいています。ネットなどの反響を見ると、「本当に終わったんですね…」という声が多いようです。 海堂 尊(かいどう たける)氏 小説家/放射線医学総合研究所重粒子医科学センタ...