がん拠点病院、2014年度から指定要件見直しへ
レポート
2012年12月17日 (月)
島田 昇(m3.com編集部)
厚生労働省は12月14日、「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」の初会合を開催した。がん診療連携拠点病院において、病院間における診療内容に格差がある上、診療や支援の内容が分かりやすく国民に示されていないなどの現状があると判断。2014年4月から拠点病院の指定要件を見直すことを目指す。座長には国際医療福祉大学学長の北島政樹氏が就任した。 拠点病院の指定要件の見直しに当たって、高齢社会の進展、がん患者のニーズの多様化、診療所などの拠点病院以外の医療機関との連携や在宅医療・介護サービスの提供といった地域におけるがん診療の在り方も重視。会議の冒頭、健康局長の矢島鉄也氏は、「患者や地域連携の視点の実情に見合ったがん診療体制の全体的な在り方、それを実現できる拠点病院の具体的な要件を議論してもらいたい」とあいさつした。 拠点病院はこれまで、全国でがん医療の均てん化を目指し、2次医療圏に原則1つ、主に5大がんの集学的治療を行う医療機関として整備されてきた。2012年4月時点で397病院が指定されているが、いまだに113の医療圏で拠点病院が整備されていないことが問題視されている。さらに、都道府県が指...
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