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革新的新薬の評価、厚労省案に異論続出

レポート 2013年11月7日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会の薬価専門部会(部会長・西村万里子・明治学院大学法学部教授)は11月6日、来年の薬価制度改革に向けて、新たな3つの新薬の薬価算定の在り方を議論した(資料は、厚生労働省のホームページを参照)。 議論したのは、7月に下部組織の薬価算定組織がまとめた「薬価算定の基準に関する意見」について、(1)世界に先駆けて日本で承認を取得した場合の評価、(2)原価計算方式におけるイノベーションの評価、(3)原価計算方式における外国平均価格調整の取り扱い、の計3つの論点(『画期的新薬の新たな評価に異論相次ぐ』を参照)。 いずれも革新的な新薬の評価を手厚くする内容だが、委員からは厚労省の提案の根拠や理由、効果などが不透明だとして、疑問の声が続出。西村部会長は「引き続き議論をする必要がある」として、具体的な議論は次回以降に持ち越された。 新薬の薬価算定の在り方などについて、厚労省案を疑問視する声が続出した。 (1)は類似薬効比較方式の革新的な新薬について、厚労省は薬価算定組織と製薬業界の意見を踏まえ、世界に先駆けて日本で新規薬理作用薬を上市する場合の加算制度の新設を提案。類似薬効比較方式に...