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増加する非常勤女性産科医、分娩扱う医師は減

レポート 2014年1月28日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

日本産科婦人科学会は1月26日、都内で「産婦人科医療改革 公開フォーラム」を開いた。日本産婦人科医会常務理事の中井章人氏(日本医科大学)は、2013年度の調査で、妊娠・育児などで、勤務中の医師で、パートやアルバイトとしての勤務のみで、常勤先を持たない女性の非常勤医師が、2012年度から約3ポイント増えていることを紹介して、非常勤医師の活用や、医学部の地域枠入学者への産婦人科専攻への勧誘の必要性を訴えた。 経験症例数が少ないことを懸念して都市部に集中する若手医師が、地方と都市部の両方で経験を積める、「エクスチェンジ・プログラム」の提案も出たほか、臨床研修制度において「選択必修」から、制度開始通りの「必修」に戻すよう求める声も上がった。 「妊娠・育児中」の割合だけ増加 中井氏が紹介したのは、日本産婦人科医会勤務医部会が2008年から、分娩取り扱い施設を対象に実施しているアンケートの結果で、2013年は1103施設に配布し、72.2%に当たる795施設から回答を得た。 1カ月の推定在院時間は2008年以来、初めて300時間を切ったものの、常勤医師の内訳を「男性」「女性」「妊娠・育児中」の3種...