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総合診療医、「数と場の議論は外して」、丸山理事長

レポート 2014年5月11日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

第5回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で5月10日、理事長の丸山泉氏が講演、総合診療専門医の制度設計に当たっては、「数と場」という視点を強調すると、専門医の質低下の懸念があることから、慎重に議論する必要性を強調した。「総合診療専門医だけでは、プライマリ・ケアは担えない。また、医師不足の地域、へき地に総合診療専門医を配置するという議論にも反対だ。数と場の議論を外して、総合診療専門医は何かを一生懸命主張することが必要」と丸山氏は訴えた。 日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉氏。 日本専門医機構がこの5月に発足し、2017年度から基本診療領域の専門医の一つとして、総合診療専門医の養成が開始する予定(『日本専門医機構、正式に発足』を参照)。総合診療専門医の制度は、2014年度中に決まる見通しで、ここ数カ月が議論の正念場だ。 日本内科学会をはじめ、関係学会が協議して議論を進めることから、丸山氏はまず、「私たちが主体になって動けるものではない。(議論の)ボードメンバーの一人でしかない」と断りつつ、「今の日本では、総合診療専門医を養成すべき時期が来ているという認識では共通している」と述べ、...