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東大、元教授ら4人の不正行為を認定

レポート 2014年8月4日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京大学は8月1日、同大分子細胞生物学研究所の旧加藤茂明研究室の論文不正問題で、加藤氏を含む4人の不正行為を認定した、同大科学研究行動規範委員会の第1次調査報告を発表した(資料は、東大のホームページに掲載)。 4人とも既に東大を退職しているが、第1次調査報告は、在籍していた場合には、「懲戒事由等に相当する可能性がある」と指摘。しかしながら、加藤氏は、「不正行為を防止できなかったことは、全て教室主宰者である私の管理能力の欠如に基づくもので猛省している」と反省の弁を述べつつ、論文撤回回避のために、実験ノートのねつ造・改ざんなどを指示したという調査結果について、「到底承服できない」とし、第三者機関に判断を求めることなどを検討しているとのコメントを公表した。 行動規範委員会は2013年12月の中間報告で同研究室の1996年から2012年の間に発表した165報のうち、「科学的に不適切な図を含む」論文が51報に上ったと認定(『東大元教授の51論文、「科学的適切性欠く」と中間報告』を参照)。今回はうち5報について、加藤氏のほか、旧加藤研究室の元助教授の柳澤純氏、元特任講師の北川浩史氏、元准教授の武山...