1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 女子医大、学長に続き医学部長も解任

女子医大、学長に続き医学部長も解任

レポート 2014年8月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医科大学は8月24日、臨時理事会と臨時評議員会を開催、高桑雄一医学部長の解任を決定した。教務委員長で、内科学第4の主任教授の新田孝作氏が医学部長を代行する。高桑氏は、生化学の主任教授であり、そのポジションは変わらない。 同大学では7月6日に、笠貫宏学長を解任しており、理事長の吉岡俊正氏が学長代行を兼任している(『女子医大学長の解任、理事会で決議』を参照)。大学幹部2人が代行という事態は、異例だ。 高桑氏の解任は、笠貫氏の解任以降も、それに従った適切な行動を取らなかったことなどが理由。しかし、高桑氏は、m3.comの取材に対し、「解任理由には、事実誤認と憶測が多い。しかも、女子医大には医学部長の解任規定がなく、理事会に医学部長を解任する権限はあるのか」と反論。解任の理由とその手続きに問題があるため、地位保全の仮処分申請を検討しているという。 関係者の処分、どこまで及ぶのか? 笠貫氏と高桑氏の解任に発展したのは、今年2月のプロポフォール投与事故を機に、女子医大の内紛が顕在化したことがきっかけ。 高桑氏は6月5日、プロポフォール投与事故の担当科である耳鼻咽喉科教授の吉原俊雄氏らととも...