1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 東大が説明会、「不満残るも、ほぼ満足」

東大が説明会、「不満残るも、ほぼ満足」

レポート 2014年8月26日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京大学医学部・医学系研究科は8月25日、同大医学部生を対象に、「臨床研究について考える会」を開催した。相次ぐ臨床研究をめぐる不正疑惑に対し、医学部医学科6年生の岡崎幸治氏らが、公開質問状を出し、学生向けの説明会の開催を要望していた(『東大総長の回答、「残念」と医学生』を参照)。 考える会は医学部生限定で、非公開。終了後、岡崎氏のほか、公開質問状に名を連ねた、木村悠哉氏、斎藤宏章氏、吉田礼氏の計4氏が取材に応じ、異口同音に、「大学側は、真摯に学生に向き合おうという姿勢だった。不満が残る部分があるものの、おおむね目的は達成し、ほぼ満足」との感想を述べた。大学側は当初、「臨床研究に関する説明会」と案内していたが、「臨床研究について考える会」との名称に変わった。医学部長の宮園浩平氏からは、「今後の臨床研究の在り方について、学生の意見も聞きたい」との趣旨説明があったという。 「ほぼ満足」の理由は、岡崎氏らが公開質問状を提出したのは、不正疑惑についてマスコミを通じて耳にするだけで、大学側から直接説明を聞きたいと考えたことがきっかけであり、それが実現したからだ。十分な質問の時間もあった上、今後の不...