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医学部新設の選定手法、村井知事が批判

レポート 2014年9月1日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

東北地方への医学部新設に名乗りを上げていた宮城県の村井嘉浩知事は8月29日と9月1日の記者会見で、候補に決まった東北薬科大学にはエールを送り、県民の理解が得られる範囲で支援をしていくと語った一方、宮城県が選定されなかった点について、「81番目の医学部を作るなら、既存医学部の定員増でいい。そうではない新たな医学部の新設を目指していた。しかし、宮城県が掲げた将来性よりも、実現可能性が評価された。それが分かっていれば、最初から手を上げなかった」と述べ、無念さをにじませた。 文部科学省の構想審査会は8月28日、東北地方に医学部を1カ所新設する候補として、東北薬科大学を選定した(『東北薬科大、医学部新設の“第一関門突破”』を参照)。 村井知事は、文科省高等教育局長の吉田大輔氏が8月29日に宮城県を訪れ、東北薬科大学の選定経緯を説明したことを明かし、「正直言って、大変驚く部分があった。文科省の落ち度であり、国には責任を取ってもらう必要があると考えている」と述べ、文科省の構想審査会での選定手法を問題視した。宮城県は構想審査会で「準備不足」を指摘されたが、大規模事業評価を行ったり、8月23日には「宮城...