1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 実務経験積むためFDAを目指すが…◆Vol.4

実務経験積むためFDAを目指すが…◆Vol.4

スペシャル企画 2014年9月18日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

無事、TOEFLやGREの試験に合格。卒後8年目に当たる2001年夏から、ハーバード大に留学する。 上塚先生(現女子医大病院副院長の上塚芳郎氏)が留学されていたこともあり、臨床研究を学ぶなら、ハーバード大の公衆衛生大学院と決めていました。通常は2年ですが、M.D.の場合は、1年、実際には9カ月でマスターの資格を取得できるのです。 ただ、当時は公衆衛生自体に理解がなく、留学前には「内田、臨床を辞めて、公衆衛生やるんだって」といった感じで、いろいろな人から言われましたね。「分かってないな」と思いつつ、だからこそ選んで正解だと認識しました。誰もその価値に気づいてないということですから。 ハーバード大学公衆衛生大学院で学んだ経験を生かすため、FDAへの就職が決まるが、実際にFDAで仕事を始めるまでには紆余曲折があった。 ハーバード大公衆衛生大学院には、世界各地から、臨床医が当たり前のように勉強に来ていました。「臨床研究を学ぶのに、1年間くらい勉強するのは、当然」という感じです。「絶対に日本でも臨床研究のスキルはもっと必要になる」と思い、ハーバード大に来て間違いはなかったと確信しました。 けれど...