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虎の門病院の医師3人、研究費の不適切処理

レポート 2014年10月30日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

国家公務員共済組合連合会虎の門病院(東京都港区)は10月29日、同院の医師3人に研究費補助金等の不適切処理が認められたとの調査結果を公表した。2008年度から2012年度までの5年間で、計1664万円を「預け金」の形で処理していたが、「私的流用はなかった」と判断しており、今後、病院が組織として経理を行うことを徹底するなど、再発防止策に努めるとしている(資料は、虎の門病院のホームページに掲載)。3人の医師の処分については、「この10月に国家公務員共済組合連合会の規定に基づき、実施済み」(虎の門病院事務部)。 同病院は2013年12月に会計検査院の指摘を受け、病院管理者5人、外部の法律・会計専門家2人による調査委員会を設置、3人の医師らに調査を行った。会計検査院から指摘を受けた5年間の「預け金」は、A医師1014万9000円、B医師265万8000円、C医師383万2000円で、合計1664万円。そのほか、2006年度と2007年度の2年間でも、160万円の「預け金」が確認された。「預け金」を行っていた業者は1社で、使途はパソコンやそのソフトなど。「預け金」とは、業者に実態のない取引を指示...