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看護師の特定行為巡り、平行線の議論、厚労省検討部会

レポート 2014年11月20日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

2015年10月に始まる特定行為を実施する看護師の研修制度について、研修の内容などを検討する厚生労働省の「医道審議会看護師特定行為・研修部会」(部会長:桐野高明国立病院機構理事長)の第4回が11月20日に開かれた。前回に見直すことになった6項目について、特定行為から外したり、慎重な姿勢を示す学会の医師のヒアリングを実施した。うち2行為については1つにまとめた上で、定義を修正し認められたが、気管挿管や抜管については、行為の危険性や現場ニーズを巡って意見が出たが、自身の体験に基づいて話す部分も多く、議論がかみ合わない場面が目立った。 かみ合わない経験に基づく推論 再度議論の対象となったのは(1)経口・経鼻気管挿管の実施、(2)経口・経鼻気管挿管チューブの抜管、(3)胸腔ドレーン抜去、(4)心嚢ドレーン抜去、(5)褥瘡の血流のない壊死組織のシャープデブリードマン、(6)褥瘡・慢性創傷における腐骨除去――の6項目。 この日は、賛成派と反対派が議論をしたのは、主に各行為の「必要性」と「安全性」だったが、ともに主張は平行線をたどった。象徴的だったのが、気管挿管と抜管の議論。参考人として呼ばれた日本...