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日医が強硬に反対、看護師の気管挿管

レポート 2014年11月28日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

2015年10月に始まる特定行為を実施する看護師の研修制度について、研修の内容などを検討する厚生労働省の「医道審議会看護師特定行為・研修部会」 (部会長:桐野高明国立病院機構理事長)の第5回が11月26日に開かれた(資料は、厚労省のホームページ)。気管挿管や抜管の実施可否について、多くの委員が、条件付きで特定行為に含めることで概ねまとまったが、日本医師会の委員が最後まで反対し、次回に議論を持ち越すことになった。厚労省は年内に開く次回でいったん取りまとめ、パブリックコメントの募集に入りたい考えだが、特定行為の項目や研修内容など検討しきれていない課題が少なくなく、議論が長引く可能性もある。 気管挿管、限定容認が多数 この日は、前回から引き続き、(1)経口・経鼻気管挿管の実施、(2)経口・経鼻気管挿管チューブの抜管、(3)胸腔ドレーン抜去、(4)心嚢ドレーン抜去が議論の対象となった(『看護師の特定行為巡り、平行線の議論、厚労省検討部会』を参照)。初めに(3)と(4)については、厚労省医政局看護課が、特定行為の実施が認められる状況について「手術後の出血の確認や液体などの貯留を予防するために挿入...