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検察の主張、公判2回目から瓦解◆Vol.10

スペシャル企画 2015年1月26日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら ――初公判は(2007年)1月でした。雪は降ってはいなかったけれど、積っていて、すごく寒い日でした。多数のテレビカメラが並ぶ中で、裁判所に入っていく時は、どんな思いだったですか。 加藤 あまり覚えていないですね……。 安福 第1回公判で、印象的だったのは、佐藤一樹先生(東京女子医大事件で業務上過失致死罪に問われたものの、無罪になった医師)が、傍聴席から、いきなり柵ごしに、「加藤先生に渡してくれ」と、(手紙などが入った)ファイルを手渡されたこと。私はその時、佐藤先生の顔を全然知らなかったのです。それで「加藤先生!」と呼んで、二人に対面してもらった。佐藤先生が、「先生、大丈夫だから」と一生懸命に励ますわけです。非常に印象深かったですね、あの場面は。 2007年1月の初公判の日、佐藤一樹氏が加藤克彦氏に手渡したファイル。 加藤 このファイルをいただきました(ファイルを持参)。 安福 佐藤先生のメッセージが、そのファイルに入っていたわけですが、大事に持っているのですね。 加藤 はい、いろいろ残っています。 ――私もお持ちしました。先生はご覧...