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患者の不満、「医師の説明」が影響大、日医総研調査

レポート 2015年1月29日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日医総研は1月29日、約3年に1回実施している「日本の医療に関する意識調査」の結果報告書を公表した。成人男女を対象にした調査で、今回で5回目。自身が受けた医療に関する満足度や安全性についての信頼度が上昇傾向で、9割近くが満足と回答した。医療への満足度に影響する一番大きな要因は「医師による説明」で、一般的に良く聞かれる「待ち時間」は、あまり相関がないことも分かった。自身で治療方針を決めたいとの回答は、半数を超えた。主な結果を3回にわたって紹介する予定。 医療過誤報道が満足度に影響 調査は、2014年8月に、ランダム抽出した全国の20歳以上の成人1122人に対して実施。個別面接による調査で、実施主体が日本医師会であることを隠して実施した。平均年齢は53.3歳で、性別は男性46.4%、女性53.6%。職業は確認していない。 調査の1つのテーマとなっているのは、「実際に受けた医療の満足度」。受けた医療の満足度は、第1回の2002年調査では72.0%だったのに対し、今回は89.6%が「満足している」「まあ満足している」と回答した。医療の安全性についても、「安全だと思う」との認識を示した人が84....