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名大や東京医科歯科大、不正指摘受け本調査へ(2015/2/9 訂正)

レポート 2015年2月9日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

日本分子生物学会の会員らが運営するサイトの投稿欄で、昨年末から1月にかけて、生命科学分野の論文84本に画像使い回しなどの不正の疑いが指摘された問題で、文部科学省は1月上旬に論文の執筆者が所属していた24の大学・機関に確認を指示し、各大学・機関が調査をしている。m3.com編集部が2月6日までに取材したところ、うち21の大学・機関の調査の実施有無が確認でき、少なくとも名古屋大学と東京医科歯科大学の2大学が不正疑惑について本格的な調査(本調査)を始めることが分かった。19大学・機関は本調査が必要か判断するために事実関係の確認や予備的な調査(予備調査)を開始、もしくは始める予定だ。 一方、京都大学で今回の指摘の前にジャーナルからミスが指摘され、調査をして不正はなかったと結論を出していた論文があるなど、調査が終わっている論文もあった。残る3つの大学・機関からは6日までに回答を得られなかった。東京大学からは回答があったが、文科省から連絡を受け調べおり、「詳細は言えない」としている。 筆頭著者と責任著者の所属先が調査 24の大学・機関は、疑いを指摘された論文の筆頭著者や責任著者の研究者が所属してい...