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「IT×医療イノベーション2015」、神戸でフォーラム

レポート 2015年2月11日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「第5回神戸医療イノベーションフォーラム」が神戸市で2月8日に開催され、医師、行政、医療アプリの開発者などの立場から、「ヒト」「モノ」など、さまざまな面で既成概念を超えた、かつ将来を見据えた現場発のイノベーション事例が紹介された。 神戸大学生命医学イノベーション創出人材養成センター特命講師で、消化器内科医の杉本真樹氏。 トップバッターとして登壇した、習志野台整形外科内科(千葉県習志野市)院長の宮川一郎氏は、最初に日本の医師の将来推計を提示。2030年頃以降は、日本の人口当たりの医師数はOECD平均を上回るというデータを基に、「“石”を投げると“医師”に当たる時代になる。昨日まであった医療機関が、明日あるかは分からない時代」と問いかけ、医師自身が変容する必要性を強調した。宮川氏が取り組んでいるのは、医療と健康の情報共有による患者のQOLマネジメントだ。ビックデータの宝庫と言われる医療だが、原データをいかに取得するかが重要であるとし、時計や携帯電話など、患者がいつも持ち歩き、受診時も忘れないデバイスを利用し、健康データを取得、それを診療につなげる実践例を紹介した。 「ヒト」の面で、医師と薬...