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「医師トップのヒエラルキー」転換、在宅のカギ

レポート 2015年2月16日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国在宅療養支援診療所連絡会の第2回全国大会が2月14日、都内で開催され、在宅医療の担い手が多様化する中、シンポジウム「類型の多様性~強化型在宅療養支援診療所、在宅療養支援診療所、かかりつけ医、在宅療養後方支援病院」が、日本プライマリ・ケア連合学会との共催で企画された。 厚生労働省医政局地域医療計画課在宅医療支援室長補佐の奈倉道明氏は、2025年の医療提供体制を見据え、地域医療構想の策定がこの4月から各都道府県で始まるのを踏まえ、「10年後の日本を考えたときに、(療養病床の入院受療率や在宅医療の進展などの)地域差をそのまま引きずるのではなく、全国で均質な医療を提供できるよう、作り変えていく」と述べ、在宅医療については、地域によるバリエーションは認めつつ、その推進を図っていく方針を示した。 演者が異口同音に指摘したのは、在宅医療は生活モデル、つまり生活の質向上が目的であり、治療目的の病院医療とは異なるため、在宅医療の推進には医師の意識改革が重要となる点だ。また在宅で24時間対応するためには、医師のみでは難しく、「看護師こそが、在宅医療の主役」との意見も相次いだ。 座長を務めた鈴木内科医院...