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緊急手術手当1000円の現場も、外保連会見

レポート 2015年3月22日 (日)  池田宏之(m3.com編集部)

外科系学会社会保険委員会連合は3月17日に記者会見を開き、関連学会が2014年度診療報酬改定による影響について発表した。休日・時間外・深夜加算の施設基準を守ることが難しく新設された加算が算定できなかったり、緊急手術の手当が1000円となっている現場があることが紹介された。帝王切開手術でも、外保連試案による手術時間の短縮に伴い、診療報酬引き下げに対する不満などが出ていて、出席者は、2016年度改定に向けて、手術時間など以外に、新たな基準を作りたい考えを示した。 施設基準守ると対応できない患者 日本胸部外科学会診療問題委員長の荒井裕国氏(東京医科歯科大学心臓血管外科)は、2014年度改定で点数が引き上げられた、手術などの休日・時間外・深夜加算についての調査結果を示した。調査時期は2014年9月で、胸部外科医3領域を持つ1499施設に対して実施し、62%に当たる931施設(大学病院165、一般病院771)から回答を得た。 加算の施設基準として、予定手術前の当直免除の導入を求めているのに加え、「交代勤務制」「チーム制」「時間外・休日・深夜・1000点以上の処置をする医師への手当て支給」のいずれ...