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「現場が主体の改革を」、NCD活用や海外事例を報告

レポート 2015年3月28日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省の第3回「保健医療2035」策定懇談会(座長:渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)が3月27日、開催された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。話し合いは非公開で、「2035年を見据えて保健医療政策において優先して取り組むべき課題」をテーマに、6人の構成員がプレゼンテーションを行った。懇談会事務局長の小野崎耕平氏(NPO法人日本医療政策機構理事)が終了後にブリーフィングし、懇談会の様子を説明した。 ハーバードビジネススクール日本リサーチセンターアシスタントディレクターの山崎繭加氏は「Food For Thoughts」と題したプレゼンテーションで、「限られたリソースや予算の中で行われている新興国のヘルスケアシステムから学ぶべきでは」と問題提起。インドやタイの事例を紹介した。 東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座特任教授の宮田裕章氏は「保健医療における質の評価と体系的活用」のために、外科系学会で運営するNCD(手術情報データベース)の活用したビッグデータ分析を提案。ベンチマーキングシステムを整備することで、患者視点の医療の質向上や、医療費削減に...