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「十分な透明性の確保を」、國土・外科学会理事長

レポート 2015年4月17日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

第115回日本外科学会定期学術集会が4月16日から、3日間の日程で名古屋市で始まり、初日に同会理事長の國土典宏氏が「日本外科学会とプロフェッショナルオートノミー」と題して講演した。國土氏は外科医がプロフェッショナルオートノミーを発揮し、医療に取り組んでいくに当たって、自律的な自由を得るためには「公平、合理的で、十分に透明性を確保しなくてはならない」と訴えた。 講演する日本外科学会理事長の國土典宏氏 講演では、「喫緊の課題」として(1)2016年度から更新が始まる新専門医制 度、(2)National Clinical Database(NCD)の活用状況、(3)医療事故調査制度――の3点を挙げ、外科学会の考え方を説明した。 新専門医制度については、「現行の外科専門医が問題視されているわけではないが、基盤専門医とサブスペシャリティのシンプルな構造になり、国民から分かりやすくなる」と解説。一方で、日本専門医機構にはガバナンスや財政面の不安があるとし、他の学会と共同して学会としての社員参加を求めた経緯などを説明した(『「学会外し」の専門医制度、73学会が覆す』を参照)。社員参加の際の基本方針...