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「外科学会はNCD一本」、強まる専門医制度と連携

レポート 2015年4月22日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

第115回日本外科学会定期学術集会で4月17日、特別企画「NCDの意義と課題」が開催され、2011年に運用が始まったNational Clinical Database (NCD)が外科の各領域でどのように使われているかが報告された。NCDデータを分析することで術前リスクの把握が簡単にできるようになるなどのメリットが生まれつつある一方で、入力作業などで現場負担は大きいとの報告があった。新しい専門医制度では、よりNCDが活用されていくという見通しも示された。 司会を務めた東京大学小児外科の岩中督氏は冒頭、「2011年の開始当初は、『入力が面倒』『役に立っていない』という猛烈なクレームが出ていたが、2014年には累積564万件の手術データが集まり、(術式別の死亡率などについて)論文になるなどようやく成果ができてきた」と報告。一方で、課題もまだあるとして、今回の企画を設けた意図を説明した。 司会を務める東京大学小児外科の岩中督氏(左)と福島県立医科大学臓器再生外科の後藤満一氏 NCDでインセンティブ獲得へ NCDについては毎年、定期学術集会で取り上げられている(『RCTに限界あり、NCD活用...