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ビジョンの理念「公正、地域重視、世界共生」

レポート 2015年5月15日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省の第6回「保健医療2035」策定懇談会(座長:渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)が5月15日、開催され、6月に同懇談会が取りまとめる2035年を見据えた保健医療政策ビジョンについて、報告書の全体像や基本理念を討論した。懇談会は非公開で、懇談会事務局長の小野崎耕平氏(NPO法人日本医療政策機構理事)が同日ブリーフィングし、内容を説明した。 小野崎氏によると、基本理念として挙がったのは、「フェアネス(公平・公正性)」「地域の重要性」「世界との共生」の3つ。これらの基本理念を実現するための施策についても、ビジョンに盛り込まれる予定で、6月までに策定する。次回は5月中に開催する。 これまでに座長の渋谷氏を含む構成員全員がプレゼンテーションを実施。それぞれの意見や議論を踏まえて、渋谷氏と小野崎氏が論点整理を行い、報告書のベースとなる基本理念や報告書の要点、構成について議論を深めたという。 「地域の重要性」については、保健医療の主体が「医療者などのプレーヤーだけではなく、国民である」という原点に立ち返り、一人ひとりが健康のためにできることのほかに、地域の役割の重...