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規定違反判明で医師ら8人辞任、厚労省部会などの委員

レポート 2015年6月10日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省は6月5日、薬事・食品衛生審議会薬事分科会に関連する委員のうち、医師を含む8人について、薬事に関連する企業から定期的な報酬を得る立場にあり、参加規程に違反していることから、辞任する旨を発表した(厚労省のホームページを参照)。同省医薬食品局総務課は、「就任を依頼する際に、説明が不足していたのが原因。委員に落ち度はない」と説明している。また、製薬企業から医師への謝礼について報道した朝日新聞社の指摘などを受け、厚労省で委員が受け取る寄付金・契約金等を調査した結果、医師を含む24人の委員に、申告金額の誤りがあったことも判明した。いずれも、委員が意図的に役職就任や受領を隠していたケースはなかったという。 同審議会分科会には、17の部会と18の調査会があり、合計約330人の委員がいる。規程では、薬事に関する企業の役員、職員を務めていたり、定期的に報酬を得る顧問等に就任している場合、関連する部会・調査会の委員には就任できない。今年1月の委員改選に当たって、ある委員から規程の抵触可能性について自己申告があり、調査した結果8人が該当することが判明した。 医薬食品局総務課は、原因について、就任を...