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臨床研修「一から見直しを」、全国医学部長会議

レポート 2015年6月19日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議は6月18日の会見で、2014年度の大学附属病院の研修医の実態報告の内容を公表した。臨床研修医の充足率は横ばいで、修了者の受入率は微増傾向となった。ただ、人口50万人未満の小都市圏域では、それ以外の都市圏域の大学よりも、ともに低い状況が続いている。同会議地域医療検討委員会委員長の小林誠一郎氏は、大学の魅力を上げる1つの方策として、学部教育から専門教育まで一貫性を持たせるように、臨床研修を一から見直したい考えを示した。 全国医学部長病院長会議の小林誠一郎氏は、臨床研究の見直しを実施していく考えを示した。 本院と分院を合わせた大学病院の研修医の充足率(臨床研修者数/臨床研修者定員)は、全国で68.5%となり、前年(66.3%)に比べ横ばい。ただ、東北は、37.1%となっていて、他のブロックに比べて、低い状況。 臨床研修修了者受け入れ率(臨床研修修了者数/国家試験合格者数)は、全国で59.2%となり、2010年以降、微増する傾向にある。ただ、人口50万人を基準に分けると中大都市圏域大学は70.1%なのに対して、人口50万人以下の小都市圏域大学は35.6%となり、半分近く...