1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ジェネリック医薬品の今と未来を考える 第2回

ジェネリック医薬品の今と未来を考える 第2回

オピニオン 2015年6月25日 (木)  漆畑 稔氏(日本ジェネリック医薬品学会理事)

将来の医療制度を考えるうえで後発医薬品(ジェネリック医薬品)の普及率アップは避けては通れない課題です。今連載では、後発医薬品の現状と課題について日本ジェネリック医薬品学会理事の漆畑稔先生にうかがいます。今回は薬剤師を対象に行なった後発医薬品に関する調査結果についてご紹介します。 後発医薬品の使用状況調査の結果 後発医薬品の使用促進について、薬局に勤務する管理薬剤師および薬局開設者に調査をした。後発医薬品の使用促進が厚生労働省の施策として明確になって以来、何度となく調査を行ってきたが、その中で定点観測として同一の薬局に対して調査を行ったものだ。2014年9月に実施した調査の結果(抜粋)をご紹介したい。なお、各項目は複数回答を可としたものである。 1.後発医薬品使用促進の現在の取り組み状況 (1)患者へ説明している 89% (2)後発医薬品の備蓄を充実させた 45% (3)薬局内の研修を強化している 31% (4)処方医への奨め、相談をしている 23% (5)特に何もしていない 23% 2.後発医薬品使用促進のための薬剤師としての意見(自由筆記) (1)調剤報酬上の評価の充実 47% (2...