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NHK「首都圏に迫る医療危機」を見て

オピニオン 2015年7月2日 (木)  中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)

本日のNHK特報首都圏(※m3.com編集部注記:6月27日放送)。話題になった東京からの移住の話でした。(高齢者は介護のため地方へ行け それでは自立している人も惚けさせる悪策 福島事例から学ばないの?) この番組の中で増田元総務大臣が語った一番大事なことは、東京の老人が増える時には、地方の老人は既にピークを迎えているため、地方の介護や医療のニーズは減っているということでした。だから東京からの老人の移住を受け入れることができ、それこそ人口減少の地方の問題を解消するためにも決して悪い話でもないと。 体を癒しながら生活する温泉に根付いた町、別府の取り組みを出しながら、健康寿命を長らえさせることでこの高齢化社会を乗り越えることが可能と。 そして横須賀の健康寿命改善施策、在宅医療優先施策、ある意味病因死ではなく自宅死を提示しながら費用と施設を有効活用させることも可能と。 外国人介護師や介護ロボットの使用などを提示しながら人手不足を解消すると同時に、介護職員の給与を上げ雇用を増やそうとも提示していました。 ここで、ひとつ大事なことがあります。健康寿命が伸びることによって医療、介護のニーズが一過性...