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「手術時間短縮で減点」回避へ、今秋に要望

レポート 2015年7月29日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

外科系学会社会保険員会連合は7月28日の会見で、2016年度診療報酬改定に向けて、手術後の生存期間や手術時間短縮、医療紛争リスクなど、新たな5つの評価軸を、今秋まとめる予定の外保連手術試案8.3版に盛り込む方針を明らかにした。2014年度改定では、帝王切開手術の点数が、手術時間が短縮した結果、「人件費などが減った」などと受け止められ減点も起きていて、適正な評価につなげたい考え。 また既に2016年度改定に向けて、厚生労働省に対し、452項目の改定要望を出していて、瀬戸康之実務委員長は、要望の採用を増やしたい考えも示した。 外保連の岩中督会長は、手術時間の短縮が減点につながったことに不満を示した。 帝王切開手術の引き下げが契機に 外保連手術試案は、2010年度改定から診療報酬改定の参考資料として用いられるようになり、8.2版までは、手術について、「人件費」「技術度」「手術時間」「医療材料」の4項目を評価軸として活用されてきた。結果として、2014年度改定では、帝王切開手術をはじめとして、手術時間の短縮が救命や予後改善につながる手術において、人件費などの観点から引き下げられる事態が起き、問...