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「無法な捜査許しがたい」、岐阜県警捜査に反論

レポート 2015年8月25日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

岐阜県警が医療法違反の疑いがあるとして社会福祉法人「徳雲会」の関連診療所などを8月6日に家宅捜索した件について、法人側は8月24日、岐阜市内で記者会見を開き、「このような無法な捜査が行われたのは全く許しがたい」と訴えた。岐阜地裁は21日に、容疑に関連のない資料まで違法に押収したとして、処方せんなど、約1000点のうち235点の 資料の差し押さえ取り消しを決定した。しかし、カルテなど診療に必要な資料の返還は認められなかったので、法人側は25日に最高裁に特別抗告した。法人側弁護士の郷原信郎氏は、不自然な捜査の背景には「同法人のクリニック開設を妨害しようという意図があるのでは」と指摘した。 被疑事実は医師2人の共謀による「管理者の兼職」 裁判所の決定書によると被疑事実は、2013年12月27日から2014年1月21日の間、徳雲会が運営する「笠松クリニック」(岐阜県笠松町)の院長だった大矢隆晶氏が、同法人が運営する「心療内科オークヒルズクリニック」(岐阜県各務原市)で、同クリニックにも院長がいたものの、実質的な管理を行っていたとしている。両クリニックとも、当時も現在も、医師が複数名いる体制にな...