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女性の包括的健康支援へのチャレンジ

オピニオン 2015年10月7日 (水)  宮原富士子(ジェンダーメディカルリサーチ代表取締役社長)

「女性」と「食」は切り離せないテーマ。生涯、健康で過ごすには、年代やライフステージに合わせた栄養管理と食習慣の推奨が重要です。そこで、住民が最もアクセスしやすい健康情報ステーションである薬局には、服薬指導やセルフメディケーションの指導の一環として、正しい食習慣づくりの支援にも取り組んでいただきたい。今回は「それぞれの患者に役立つ食習慣づくり」をテーマにお送りします。 薬剤師はエビデンスに基づいた情報を用いたアドバイスをすべき はじめに、女性への指導に限らず、薬剤師が食習慣のアドバイスを行なう際は、服薬指導を薬学的視点で行うのと同様、常に「エビデンスに基づいた情報を用いる」ということを忘れないでほしいと思います。テレビなどメディアが報じる話題を、証拠もないまま患者に伝えることがあってならないのです。そこで、そのエビデンスを示した「日本人の食事摂取基準」をご紹介します。2015年から5年間、この基準が採用されることになっています。 皆さんは「日本人の食事摂取基準」をご存じですか。 日本人の食事摂取基準は、健康増進法(2003 年)の第30 条の2に基づき厚生労働大臣が定めるものとされ、国民...