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今、薬局に求められる地域貢献の在り方

オピニオン 2015年11月2日 (月)  薬キャリPlus

薬局の生き残りにかけた「つばさ薬局」の取り組み 現在、厚生労働省では2016年度の調剤報酬改定に向けた審議が行われています。そこでは、前回の改定の流れを受け、「かかりつけ薬局」への移行を促すような調剤報酬の改訂が検討されています。 複数の医療機関の処方箋を受け付けて、飲み合わせのチェックをしたり、積極的に在宅医療に関わったりする薬局は評価される一方、大病院の前に集中する「門前薬局」の調剤報酬は縮小されていきそうです。今後、薬局が生き残っていくためには、調剤薬局で働く薬剤師も変わらざるを得ない時代にきています。 こうした流れのなかで、地域に貢献できる薬局としての改革を始めたのがカイエー薬局グループの「つばさ薬局」(埼玉県富士見市)です。つばさ薬局は、グループが目指すモデル薬局として、2014年10月に東部東上線の鶴見駅前に開業。地域の「かかりつけ薬局」として機能するために新たな活動を始めました。その中心的な存在となっているのが薬剤師の抜井留理子さんです。 「来局する患者さんへの『おくすり手帳』の普及・啓蒙、残薬の確認はもちろんのこと、グループ全体の教育改革、マンツーマンによる薬学生の研修...