1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 特定機能病院、監査委員会の設置義務化へ

特定機能病院、監査委員会の設置義務化へ

レポート 2015年11月6日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

特定機能病院を対象にした集中立入検査の検査項目について協議する厚生労働省「大学病院等の医療安全確保に関するタスクフォース」(本部長:塩崎恭久厚生労働大臣)の第4回会議が11月5日に開催され、「特定機能病院に対する集中検査の結果及び当該結果を踏まえた対応について」と題する報告書がまとまった。塩崎厚労大臣は「あらゆる面で過去のしがらみを断つ改革を断行してもらいたい」と呼びかけ、特定機能病院に対して新たに「監査委員会の設置」「特定機能病院間の相互チェック」などを義務付ける方針(資料は、厚労省のホームページ)。 集中検査は2015年6月から9月までの3カ月間に、全ての特定機能病院に対して実施した(『84特定機能病院の集中検査が終了』を参照)。検査結果を受け、特定機能病院には「より一層高度な医療安全管理体制の確保が求められる旨を医療法に位置付ける」とし、ガバナンス強化のため内部統制の在り方に大きな改革を求めた。具体的には、(1)医師だけでなく法律家や一般人も参加する監査委員会の設置の義務化、結果は原則公開する、(2)安全管理部門に専従の医師、薬剤師の配置することを原則義務化、(3)内部通報窓口機...