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「先制医療や副作用発見も仕事に」、薬剤師のあり方議論

レポート 2015年11月24日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

11月22日に開催された第48回日本薬剤師会学術大会のシンポジウム「健康情報拠点としての薬局の使命~呼び覚ませ!薬局の真の能力!」では、求められる薬局・薬剤師の在り方を巡って3人の登壇者が議論した。 薬剤師も先制医療を 薬剤師で、厚生労働省医薬・生活衛生局審議官の森和彦氏は 「超高齢社会における薬剤師・薬局の役割、機能の充実に向けて」として、今年9月に概要が固まった「健康サポート薬局」制度や「患者のための薬局ビジョン」などの厚労省の取り組みを紹介。「薬剤師の置かれている状況は厳しいが、期待も大きい」と話した。 会場に対して、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施している「化粧品・医薬部外品安全性情報報告書」についての認知度を尋ねたが、ほとんど知られていないことを受けて、「健康被害の拡大を防ぐためにも、薬剤師に相談されるようになってほしい」と訴えた。 また、新薬開発の状況にも触れ、「薬剤開発費が高騰しており、世界は精密、正確な医療になってきている。コストを意識しない医療はあり得なくなる」と解説。薬剤師も先制医療への関わりや、薬剤の副作用の発見者になることが求められていると話した。 「d...